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物質・材料研究機構 (NIMS) の理事長からみなさまへ

2019.01.01 更新
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NIMS理事長 橋本 和仁


特定国立研究開発法人として物質・材料研究機構 (NIMS) は、「世界で最もイノベーションに適した国」の実現に向け、国家戦略に基づき世界最高水準の研究開発成果を創出、普及、及び活用を促進するとともに、我が国全体のイノベーションシステムを強力に牽引する中核機関として、産学官の人材、知、資金等の結集する場の形成を先導することが求められています。

物質・材料分野の強みこそが我が国の競争力の源泉であるとも言われ、その中核機関としてのNIMSに対する産学官からの期待は日増しに高まっています。その期待に応えるために、NIMSには自らを「世界で最もイノベーションに適した組織」へと変革していくことが求められています。

まず、研究力強化です。NIMS全体としての研究力強化のため、その両輪である「組織ミッション型研究」と「自由発想型研究」を設定し、NIMSの研究者にはそれぞれエフォートを50%ずつ割いて推進するよう方針を出しています。「組織ミッション型研究」では、社会的課題解決に向けたチーム型研究の推進が重要であり、NIMSが世界トップを狙う重点分野を特定し、研究資源の重点配分の方向性を明確にすることなどによって組織としての研究力強化を目指します。「自由発想型研究」では、科研費等の外部資金での研究や、NIMS内においても外部資金を獲得するための支援制度を充実させるなどして、個々の研究者の研究力強化を目指します。

次に、産学官連携の強化です。NIMSはこれまでも各企業の研究センターを誘致し、「組織」対「組織」の共同研究を進め、大型かつチャレンジングな連携も開始しています。これらに加え、共通の研究課題の下で複数企業との水平的な共同研究を行う「業界別水平連携」によるオープンプラットフォームの形成や、参画組織において特定領域の研究成果を一部共有する「垂直連携」といった多彩なスキームによって、企業等の多様なニーズに合わせた活動を行います。

また、第5期科学技術基本計画で示されているSociety5.0の実現や、国連が示している持続可能な開発目標(SDGs)の達成のためには、科学技術イノベーションが極めて重要な役割を果たします。物質・材料分野はその中でも重要な鍵となる分野であり、NIMSはセンサ・アクチュエータ研究開発を中心とした取り組みを加速し、これらに貢献します。

組織を継続的に発展させていくための柔軟性も必要です。例えば、NIMSでは、つくば市に千現、並木、桜という3地区が存在しますが、そのうち桜地区における活性化プロジェクトとして、既存の強磁場関連研究から、磁気冷凍などの水素液化関連研究へと研究内容を大胆にシフトする、いわばスクラップ・アンド・ビルドにより、将来を見据えた新たな社会づくりを目指した変革を進めます。

こういった自己変革を実現するためには、NIMSにおいて最大のパフォーマンスを生み出す最適な研究体制の構築や適切な資源配分、職員一人ひとりの意識改革が必要不可欠です。理事長として4年目となる本年は、NIMSにとって「改革加速・定着の年」になるよう、組織のマネージメント強化に取り組んでいきます。

ご支援、ご協力をよろしくお願い致します。


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